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半日でできる生成AI入門ワークショップの設計法|タイムテーブル例つき

更新日: 2026-08-23執筆・監修: 谷知 紀英(緑グリーン株式会社 代表取締役)

半日(3〜4時間)の生成AI入門ワークショップは「体験→業務演習→自社適用ディスカッション」の3部構成で設計するのが定石です。座学は最小限にし、参加者が手を動かす時間を6割以上確保すること、そして事前準備(アカウント・ルール・題材集め)で当日の成否の半分が決まります。この記事では、そのまま使えるタイムテーブル例と準備チェックリストを紹介します。

「まずは半日で、社員に生成AIを体験させたい」——AI活用の第一歩として、半日ワークショップは非常に効果的です。全社導入の前に現場の温度感を上げられ、費用も期間も最小限で済みます。

一方で、設計を誤ると「面白かったね」で終わり、翌週には誰も使っていない——ということも起こります。企業内で150名規模のAIセミナーを成功させてきた筆者が、「業務で使い始める」ところまで到達する設計法を解説します。

基本設計:3部構成と時間配分

13:00〜17:00の4時間で行う場合のタイムテーブル例です。

時間パート内容
13:00〜13:20(20分)導入目的共有・生成AIの基礎(できること/できないこと)・社内ルールの確認。座学はここだけに凝縮する
13:20〜14:10(50分)第1部: 体験全員がAIにログインし、要約・メール文面・アイデア出しなど「驚き」のある定番デモを自分の手で再現する
14:10〜14:20休憩
14:20〜15:50(90分)第2部: 業務演習参加者の実業務を題材にプロンプトを作成→改善する演習。良い指示の型(役割・条件・出力形式)を学び、隣同士でレビューし合う
15:50〜16:00休憩
16:00〜16:45(45分)第3部: 自社適用ディスカッショングループごとに「明日からAIに任せる業務」を3つ決め、発表する。使うツール・ルールもここで確定させる
16:45〜17:00(15分)クロージング翌週からのアクション宣言・質問受付・フォローアップの案内

ポイントは、手を動かす時間(第1部+第2部)が全体の6割を占めることと、最後を「感想」ではなく「明日からのアクション決定」で締めることです。

準備チェックリスト(開催2週間前まで)

  • 全員分のAIアカウントを準備し、事前ログインを済ませておく——当日のログイントラブルは最大の時間ロス要因です
  • 利用ルール(入力してよい情報)を事前周知する——ガイドラインが未整備なら、最低限「顧客情報・機密情報は入力しない」の1枚ルールを作る(ガイドラインの作り方と無料テンプレートはこちら
  • 参加者の実業務から演習題材を集める——事前アンケートで「時間がかかっている業務」を3つ聞いておき、演習に使う
  • 会場のWi-Fi・電源・持ち込みPCを確認する——1人1台のPC(またはスマホ)が必須です
  • フォローアップの日程を先に決めておく——2〜4週間後に30分の「使ってみてどうだったか会」を設定しておくと、定着率が大きく上がります

内製か、外部講師か——費用と効果の比較

方式費用の目安メリット注意点
内製(社内担当者が進行)追加費用なし(準備工数10〜20時間程度)低コスト・繰り返し開催しやすい担当者のスキルに依存。質問に答えられないと信頼を失う
外部講師(半日〜)相場20万〜60万円
(当社: 現地2時間30万円〜・1日6時間60万円〜/税抜)
実務経験に基づく質疑対応・受講者のレベル差への対応力・「外部の専門家」の説得力費用がかかる。講師の質の見極めが必要

おすすめはハイブリッドです。初回は外部講師で「型」と成功体験を作り、配布資料と進行ノウハウを引き継いで2回目以降(部門展開・新人向け)を内製化すると、費用対効果が最大になります。

内製で始めたい場合は、当社の「社内AI勉強会キット」(スライド+進行台本)無料でダウンロードできます。そのまま進行できる台本付きです。

よくある失敗と対策

  • デモを見せるだけで、参加者が操作しない—— 「見た」と「できた」の間には大きな差があります。必ず1人1台で操作させる
  • 題材が一般的すぎて自分ごとにならない—— 「俳句を作らせる」より「先週の議事録を要約させる」。実業務の題材が9割
  • フォローアップがなく、1週間で熱が冷める—— 開催前にフォロー会の日程まで決めておく。テンプレート集の配布も有効

よくある質問(FAQ)

Q. 半日の生成AIワークショップはどんな構成にすればいいですか?
A. 3〜4時間を「第1部: 体験(AIに触れて驚く)」「第2部: 業務演習(自分の業務を題材にプロンプトを書く)」「第3部: 自社適用ディスカッション(明日から何に使うか決める)」の3部構成にするのが定石です。座学は最小限にし、参加者が手を動かす時間を全体の6割以上確保してください。
Q. 社内でやる場合と外部講師に頼む場合、費用はどれくらい違いますか?
A. 内製なら追加費用は準備工数のみ(担当者の準備に10〜20時間程度)です。外部講師の場合、半日程度の現地開催で20万〜60万円が一般的な相場で、当社は現地2時間30万円〜・1日研修(6時間)60万円〜(税抜)で提供しています。初回は外部講師で型を作り、2回目以降を内製化するハイブリッドが費用対効果に優れます。
Q. 参加者は何名くらいが適切ですか?
A. ハンズオン形式なら10〜30名が適切です。講師1名で質問対応できる上限が30名前後のためです。それ以上の人数で行う場合は、サポート役(社内のAIに詳しい社員)を10名につき1名配置するか、講演型とワークショップ型の2部構成に分けることをおすすめします。
Q. ワークショップの準備で最も重要なことは何ですか?
A. 「参加者全員がAIアカウントにログインできる状態を事前に作っておくこと」です。当日のログイントラブルは最大の時間ロス要因で、30分以上失うケースも珍しくありません。加えて、利用ガイドライン(入力してよい情報のルール)の事前周知と、参加者の実業務から演習題材を集めておくことが成功の条件です。
Q. 無料で使える進行台本やスライドはありますか?
A. はい。当社サイトの資料ダウンロードページで「社内AI勉強会キット」(スライド+進行台本)を無料配布しています。社内の担当者がそのまま進行できる構成になっており、初めての社内ワークショップの土台としてご利用いただけます。